当社設計のエコハウスの中から今回は「河北町エコハウス」をご紹介します。
三世代が暮らす二世帯住宅です。
山形県内各地の設計を行ってきましたが、各地域に特色があります。
その地域に合った住まい方、気候風土にあわせた設計を心がけています。
クライアントは大手ハウスメーカーやビルダーなどで住宅購入を考えていましたが、当社のHPをご覧になり住宅相談にいらっしゃいました。
山形市にお住まいでしたが、故郷の自然や周辺の環境が良いので、その中でお子様を育てたいとのお気持ちがあり、ご実家の建替えをすることになりました。
河北町の中でも特に雪が多い地域なので、雪対策を考慮してほしい、快適で冬も寒くない暮らしやすい頑丈で耐久性のある二世帯住宅を作って欲しいとのご希望がありました。

大きな書斎、二間続き和空間など、ゆとりの二世帯高性能住宅

  • 外皮平均熱貫流率 UA値 0.28W/m2K
  • HEAT20 G2グレード以上の高性能
  • Q1住宅 レベル2 付加断熱 超高気密高断熱
  • 相当隙間面積(C値)0.2cm2/m2
  • やまがた省エネ健康住宅の基準では、3地域 (河北町)の場合は
    レベル Y-G2 UA値 0.28W/㎡K以下 C値 1.0cm2/㎡以下ですので
    やまがた健康住宅 レベル Y-G2 クリアーです。
  • 次世代住宅ポイント対象住宅証明書取得
  • 次世代住宅ポイント発行済み
  • しろあり保証制度
  • 構造計算(許容応力度)による耐震等級3 全て4寸柱 耐力面材
  • パネルヒーティングとエアコンによる全館冷暖房
  • 別棟で物置付大型ガレージ
  • ロードヒーティング設置
  • 建設地:山形県河北町

高性能なエコハウスとするべく、ただの高断熱高気密住宅に留まらずに省エネ設計を入念に何度もシミュレーションを重ねながら行い、それとともに耐震等級3をクリアーするために構造計算を行い設計をまとめていきました。
外壁に付加断熱を行い、壁の厚みは30センチです。日射取得を考えて南面は大型の開口を設けています。サーモカメラで断熱性能の確認をしています。積雪を考慮して基礎を高くしています。物置付き大型ガレージを併設しています。アプローチとカーポート全面にはロードヒーティングを設置しています

敷地条件から西日対策で西面は閉ざしています。南面が長く開けているので日射取得が有利な長方形プランとしました。屋根は、特殊な屋根材を使用した片流の落雪型として、敷地内に堆雪する場所を確保しています。

ガルバリウム鋼板の外壁にアクセントで玄関周りは18ミリもある厚板で大判な杉材の箱目地張り。窓周りからの熱損失を考慮してすべての窓が内付納まりです。玄関ドアは無垢のチーク材を使用した高性能なスウェーデン製です。

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説明は画像の下方に記載しています。

下駄箱は設置しないでシュークローゼットを設けて玄関はスッキリ。可動棚やコート掛けも造付です。
温水式セントラルヒーティングとエアコンで全館冷暖房。ダイニングには造付で畳敷の収納付き腰掛けを設けています。
大量の本を収納できる大きな書斎は、造付のデスクと壁一面の書棚を6面設けています。
和室は二間続きで使用できます。 1枚で1. 8mある大きな引き戸を開けるとリビングと一体でも使えます。次世代住宅ポイントを申請して35万円ポイント取得しています。

クライアントからのご感想です。
基礎や構造体もガッチリしていて建築中に地域の方々が驚かれていました。
プランも要望をうまくまとめてもらいました。
とても暖かいし家中温度変化が無いので、とても暮らしやすいです。心配でこたつを持ってきたが、捨てました。
陽射しがあるとボイラーも動かないようで、灯油屋さんも消費量が少ないとびっくりしていました。