杉板外壁の表面処理
こんにちは。今日は、杉板外壁の表面処理についてお話ししたいと思います。杉板外壁は、木のぬくもりや自然な風合いが魅力的な外装材ですが、そのままでは耐久性や防腐性に劣ります。そこで、表面処理を施すことで、長持ちさせたり、色や質感を変えたりすることができます。今回は、代表的な表面処理方法を紹介します。
- 素地表し
素地表しとは、杉板の表面を何も塗らずにそのまま使用する方法です。最も自然な木の色や木目を楽しめますが、雨や日光によって色あせや劣化が進みやすくなります。また、虫食いやカビなどの被害にも注意が必要です。素地表しを選ぶ場合は、心材部分だけを使ったスギ板や、耐久性の高いレッドシダーなどの材種を選ぶとよいでしょう - 焼杉板仕上げ
焼杉板仕上げとは、杉板の表面を火で焼いて炭化させる方法です。炭化層ができることで、耐久性や防腐性が向上します。また、黒く焼けた色合いや凹凸が独特の風情を醸し出します。焼き方には、「三角焼き」と「バーナー焼き」の2種類があります。「三角焼き」は、杉板3枚を三角柱状に固定して表面を焼く伝統的な方法で、厚い炭化層をつくることができます。「バーナー焼き」は、杉板の表面をバーナーで焼く方法で、加工性や施工性に優れています - 浸透性防腐塗料仕上げ
浸透性防腐塗料仕上げとは、杉板の表面に浸透性の高い塗料を塗る方法です。塗料が木目に沿って浸透することで、防腐・防虫・防カビ・防水・耐候・UVカットなどの効果が得られます。また、色や艶も選ぶことができます。
以上が、杉板外壁の表面処理方法の紹介です。それぞれにメリットやデメリットがありますので、ご自身の好みや予算に合わせて選んでみてください。
今回、地元の優良な杉板を使った焼杉板の三角焼きをしたサンプルを経年変化を見るために庭に置いてみました。