土台のアンカーボルトの座金
こんにちは、TOMO設計です。
今日は、土台のアンカーボルトの座金についてお話ししたいと思います。
アンカーボルトとは、土台と基礎をつなぐボルトで、地震などの外力による土台のずれを防ぐ役割があります。
座金とは、アンカーボルトの頭部とナットの間に挟む金属です。
TOMO設計の現場では、通常の座金と、大きくて分厚い座金の両方が使用されている場合があります。そのことについて解説したいと思います。
土台のアンカーボルトと座金
この現場では土台は桧の無垢材4寸(120x120)を使用しています。
なぜ、2種類の座金が使用されているのか?
それは、引抜き力に応じて座金の厚さや直径を変えているからです。
引抜き力とは、地震などで土台にかかる力です。引抜き力が大きい場合は、座金が土台にめり込む恐れがあります。そのため、引抜き力が大きい場合は、座金を厚くて大きくすることで、安全に取り付けられるわけです。
では、どうやって引抜き力を計算するのでしょうか。引抜き力は許容応力度計算をしないとわかりません。
許容応力度計算とは、アンカーボルトや座金などの材料の強度や断面積などを考慮して、安全に耐えられる最大の引抜き力を求める計算方法です。
許容応力度計算は専門的な知識や技術が必要なため、一般の施工業者では行っていない場合が多いです。
TOMO設計では、すべての住宅でこの構造計算を行っています。
耐震等級3の住宅を構造計算により確認しています。
一般の現場では、小さい座金がすべて取り付いていますが、当社の現場では構造計算により座金の大きさや厚さが違うものが取り付けられている場合があります。
以上が、土台のアンカーボルトの座金についての説明です。このブログでは、建築技術に関する話題を定期的に紹介しています。次回もお楽しみに!
【新住協 Q1.0住宅マスター会員 (有)TOMO設計コンサルタント】