寒冷地の暖房セミナー
⾼断熱住宅設計事例2例の紹介 20230314
暖房設計に参考になったポイントを要約
新住協の設計実例から名取市と仙台市の2邸での寒冷地暖房方法を解説。
事例1 Q1.0(キューワン)住宅Level4 +FF灯油ストーブ1台
暖房エネルギーは『QPEX』という暖冷房計算プログラムを使って計算。
省エネ住宅を、断熱仕様を上げる事だけでなく、『設計の⼯夫』で、出来るだけ『ローコスト』につくる。
暖房はリビングに石油ストーブ1台 冷房は2階ホールに壁掛けエアコン1台
エアコン暖房は、寒冷地の冬期間に(COP)効率が下がるため採用しなかった。
省エネ住宅は配置計画からすでにスタートしている。
開⼝部とプラン・⽇射取得との相性
基礎断熱より床断熱、屋根断熱より天井断熱がローコストでエネルギーが最小になった。
事例2 これからの寒冷地の⾼性能住宅における快適でローコスト
温⽔ファンコンベクタを使ったローコスト床下暖房
出⼒の⼩さな暖房専⽤ボイラとの組み合わせ
温⽔式なので、FFストーブのような燃焼器具を直接室内に置くことなく暖房ができるので火災に対する安⼼感。
エアコンよりもはるかに⾼い温⾵(70℃)が吹き出すから、床下暖房としては最適。
さらに発展させて、床下温⽔放熱器を使用すると、寒冷地では暖房施⼯費も安くなり、住宅の⾼性能化によるボイラーや放熱パネルの容量も⼩さく済むため、快適な床下暖房の決定版といって良い。
寒冷地に適した暖房方式について設計事例のデータを検証しての内容がとても参考になりました。
今まで設計してきた内容が、このように理論と実例データで補足されるとお客様への説明にも自信を深めることができます。