高断熱かつ高日射熱取得のトリプルガラス

高断熱かつ高日射熱取得のトリプルガラスを採用するには、特別なガラスなので採用するサッシが少なくて選択肢が無かったのですが、YKK AP が販売する高性能トリプルガラス樹脂窓「APW 430」で、採用することがわかりました。
ダブル Low-E 仕様でありながら、断熱性能だけでなく日射熱取得率も向上させた高性能トリプルガラス「日射取得型ダブル Low-E トリプルガラス(クリア色)」仕様を、12月4日に発売です。

高断熱かつ高日射熱取得のトリプルガラス仕様を追加すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
今回は、この仕様の特徴や効果について、紹介します。

トリプルガラスとは、3枚のガラスを間に空気層を挟んで重ねたものです。この空気層が断熱効果を高め、外気の影響を低減します。また、ガラスの表面に特殊なコーティングを施すことで、日射熱取得率を高めることができます。日射熱取得率とは、太陽光が窓から入ってくる際に、どれだけ熱エネルギーとして室内に取り込まれるかを表す指標です。

高断熱かつ高日射熱取得のトリプルガラス仕様を追加するメリットは、以下のようなものがあります。

  • 冬場の暖房費を節約できる
  • 夏場の冷房費を節約できる
  • 室内の快適性を向上させる
  • 環境に優しい

冬場は、トリプルガラスが室内の熱を逃がさないように保温し、太陽光を熱エネルギーとして取り込みます。
これにより、暖房器具の使用量や時間を減らすことができます。夏場は、トリプルガラスが外気の熱を遮断し、室内の冷気を逃がさないように冷却します。これにより、冷房器具の使用量や時間を減らすことができます。また、トリプルガラスは紫外線や赤外線をカットする効果もあります。
これにより、室内の色あせや劣化を防ぎ、眩しさや照り返しも軽減します。

室内の快適性を向上させることは、健康や生活にも良い影響を与えます。
トリプルガラスは、音や振動などの騒音も低減します。これにより、静かで落ち着いた空間を作ることができます。また、トリプルガラスは、結露やカビなどの発生も抑えます。
これにより、清潔で衛生的な空間を保つことができます。

環境に優しいという点も、トリプルガラス仕様の大きな魅力です。
トリプルガラスは、エネルギー消費量や二酸化炭素排出量を削減することで、地球温暖化や気候変動などの問題に貢献します。また、トリプルガラスは、長期的に使用することができる耐久性やメンテナンス性も高いです。
これにより、資源の節約や廃棄物の削減にも寄与します。

以上のように、高断熱かつ高日射熱取得のトリプルガラス仕様を追加することは、経済的にも快適性にも環境にもメリットが多いです。ぜひ、ご検討ください。

【新住協 Q1.0住宅マスター会員 (有)TOMO設計コンサルタント】

住宅性能

次の記事

快適な暖房について